フィットは、ファミリーカーとしても十分に使える高い実用性と低燃費が特徴のコンパクトカーです。フィットの燃費は37.2km/Lと高い数値を実現していますが、実はこの数値はハイブリッドモデルのベースグレードの数値であって、フィット全体の燃費性能ではありません。
このように、車の燃費性能はグレードや駆動方式によってその数値が変動します。今回はフィットの燃費性能をグレードごとに解説するとともに、ガソリンモデルとハイブリッドモデルのガソリン代を調査してみました。
フィットの燃費性能がグレードによって異なる理由
そもそもフィットに限らず多くの車は、なぜグレードによって燃費性能が異なるのでしょう。
まず前提として、ハイブリッドシステムを搭載しているかどうかで車の燃費は大きく変動します。それに加え、車はグレードごとに標準装備となる安全装備や快適装備が増えていきます。また、グレードによってはエンジンそのものが違っていたりすることもありますね。
実は車は、少し車両重量が増加しただけでも燃費性能が悪化します。コンパクトカーや0.1km/Lの燃費を争うハイブリッドカーになると、それが顕著になって現れてしまいます。フィットはコンパクトカーでありハイブリッドカーでもあるので、グレードごとのたった数kgの車両重量の違いが燃費性能に大きく関わっているのです。
フィット・ガソリンのカタログ燃費一覧
それでは、早速フィット・ガソリンのカタログ燃費をチェックしてみましょう。フィット・ガソリンの全5種類のグレードを、燃費性能表にまとめたのでご覧ください。
FF(前輪駆動) | 4WD(4輪駆動) | |
13G・F | 24.6km/L | 20.2km/L |
13G・L ホンダセンシング | 24.6km/L | 20.2km/L |
13G・S ホンダセンシング | 24.2km/L | 20.2km/L |
15XL ホンダセンシング | 22.2km/L | 19.4km/L |
RS ホンダセンシング | 21.0km/L | 19.2km/L |
これがフィット・ガソリンのカタログ燃費一覧です。上から下に行くにつれてグレードが上がっていきます。つまり、ベースグレードである”13G・F”がフィット・ガソリンの中で最も燃費性能が高いということです。
先ほどお伝えしたように、車の車両重量は燃費性能に大きく関わっています。グレードが上がるにつれて、フィット・ガソリンの車両重量も増加しているのです。
ただし、上級グレードのFFモデルとその下にあたるグレードの4WDモデルを比べると、4WDモデルの方が燃費性能が低いことにお気づきでしょうか。これは単純に充実した標準装備より、4WDシステムの方が重いということです。
フィット・ハイブリッドのカタログ燃費一覧
次にフィット・ハイブリッドのカタログ燃費をチェックしてみましょう。こちらもフィット・ガソリンと同様、表にしてまとめてみました。
FF(前輪駆動) | 4WD(4輪駆動) | |
ハイブリッド | 37.2km/L | 29.4km/L |
ハイブリッド・F | 34.0km/L | 28.6km/L |
ハイブリッド・L ホンダセンシング | 34.0km/L | 28.6km/L |
ハイブリッド・S ホンダセンシング | 31.8km/L | 28.0km/L |
フィット・ハイブリッドもフィット・ガソリンと同じ結果になりましたね。上から下に行くほど、グレードが上がっています。つまり、それは車両重量が増加しているということで、グレードが上がるにつれて燃費性能が悪化していることもわかります。
フィット・ハイブリッドも標準装備より4WDシステムの方が重いため、燃費の悪化が見られますね。それにしても、フィット・ハイブリッドのカタログ燃費は本当に高い数値を記録しています。フィット・ガソリンも決して燃費性能が低いワケではありませんが、フィット・ハイブリッドの燃費性能と比べるとどうしても見劣りしてしまいますね。
月々のガソリン代はどう変わる?
フィットの全グレードのカタログ燃費をチェックしましたが、いかがだったでしょうか。このように、ひとまとめにフィットとはいっても、燃費の悪いグレードと燃費の良いグレードでその数値に大きな差があることがわかりました。では、グレードごとにこれだけの燃費性能が開いていると、ガソリン代にはどれほどの影響があるのでしょうか?
フィット・ガソリンとフィット・ハイブリッドの最も燃費が良いグレードと最も燃費が悪いグレード、計4種類。それらのグレードのガソリン代、満タン給油からどのくらい走るのかを調査してみました。
フィット・ガソリンのガソリン代
引用元:フィット公式ページ
まずは、フィット・ガソリンのガソリン代をチェックしてみましょう。フィット・ガソリンには全5種類のグレードがありますが、どれも燃料タンクの容量は40Lで統一されています。ガソリンを入れるタイミングは人それぞれですが、今回は燃料タンクにガソリンが10L残っていると仮定します。
このとき、フィット・ガソリンを燃料タンク満タンにするには30Lのガソリンを給油しないといけません。ガソリン代は変動しますが仮に130円/Lとすると、満タン給油するためには3,900円のガソリン代がかかることになります。
フィット・ガソリンは満タン給油でどのくらい走る?
それではフィット・ガソリンは、1度の満タン給油でどのくらい走ることができるのでしょうか。
まずはフィット・ガソリンのベースグレード”13G・F”のカタログ燃費で計算してみます。”13G・F”のカタログ燃費は24.6km/Lなので、738kmもの距離を走行できる計算になります。東京から青森までの距離が724kmですから、”13G・F”は単純計算で東京から青森まで無給油で移動できるということです。
次にフィット・ガソリンの最上級グレードである”15XL ホンダセンシング”のカタログ燃費で計算します。”15XL ホンダセンシング”のカタログ燃費は22.2km/Lです。
つまり、”15XL ホンダセンシング”は666kmもの距離を走行することができるということです。東京から鳥取までの距離が680kmなので、”15XL ホンダセンシング”は単純計算で東京から鳥取まで無給油で移動できることになりますね。
ベースグレードの”13G・F”、最上級グレードの”15XL ホンダセンシング”、どちらも想像以上の結果になりました。もちろんこの調査はあくまで単純計算での結果であって、本当にこれだけの距離を走行できるワケではありませんよ。
カタログ燃費と実燃費は大きく違っていますし、そもそも東京からの距離は直線を結んだだけなので、高速道路上での計算は行っていません。あくまで参考程度に楽しんでいただけると幸いです。
フィット・ハイブリッドのガソリン代
引用元:フィット公式ページ
続いて、フィット・ハイブリッドのガソリン代を計算します。フィット・ハイブリッドには全4種類のグレードが設定されています。このうち、最も安価なグレードの”ハイブリッド”の燃料タンクの容量は32Lです。
そのほかのグレードについては、フィット・ガソリンと同様、40Lの燃料タンクを搭載しています。今回も燃料タンクの中に10L残っていると仮定、ガソリン代を130円/Lで計算しました。
その結果、満タン給油に22Lのガソリンが必要な”ハイブリッド”は、2,860円分のガソリン代がかかることがわかりました。そのほかのグレードについては、フィット・ガソリンと同様の3,900円分のガソリンを給油することで、燃料タンクが満タンになります。
フィット・ハイブリッドは満タン給油でどのくらい走る?
果たしてフィット・ハイブリッドは、1度の満タン給油でどのくらい走ることができるのでしょう。
まずは燃料タンク容量が少なく、ガソリン代が3,000円以内に収まってしまう”ハイブリッド”からチェック。”ハイブリッド”のカタログ燃費は37.2km/Lなので、818kmもの距離を走行できることになります。東京から島根までの距離が805kmなので、”ハイブリッド”は東京から島根までの距離を無給油で走行することができます。
燃費性能が高い分燃料タンク容量が抑えてあるので、それほど突出した航続距離ではありませんが、それでも800kmも走ることができれば十分すぎますよね。
次にフィット・ハイブリッドの最上級グレードである”ハイブリッド・S ホンダセンシング”。このグレードのカタログ燃費は31.8km/Lです。つまり、”ハイブリッド・S ホンダセンシング”は954kmもの距離を走ることが可能。
東京から山口までの距離が944kmなので、”ハイブリッド・S ホンダセンシング”は東京から山口までの距離を無給油で走ることができます。もう少し頑張れば、東京から福岡の北九州市まで無給油で行けそうな勢いです。この航続距離には驚きを隠せません。
フィット・ガソリンと同様、今回の調査はあくまで単純計算を行った結果です。実際にはこれほどまでにうまくいく可能性は限りなく低いうえに、そもそも参考にした都道府県間の距離は高速道路上では異なるので注意してください。
ガソリン代を安く抑えたいならフィット・ハイブリッドを選ぼう
フィット・ガソリン、フィット・ハイブリッドのガソリン代と航続距離の調査結果はいかがでしたか?
私個人の想像をはるかに超える結果で、正直驚いています。これだけの距離をたった1度の満タン給油で走行できるのですから、フィットの経済性の高さはとんでもないです。
フィット・ハイブリッドのベースグレードである”ハイブリッド”を除く全8種類のグレードは、燃料タンク容量が統一されています。どれに乗ったとしても、1度の満タン給油で3,000~5,000円程度のガソリン代になるでしょう。
ただし、ひとつだけ注意すべき点があります。燃料タンク容量が同じだとしても、ガソリンの減りはグレードごとに異なります。単純に燃費の良いフィット・ハイブリッドを購入すれば、月に何度も給油する必要はありません。要するに、給油回数が減る分結果的にフィット・ハイブリッドの方がガソリン代が安く済むということです。
この事実を知らないと、フィットへの買い替えであなたは損をします。
無料、かつ1分で終わるワンステップを実施するかしないかが、フィットを購入する際に、あなたが損をするのか、それとも損をせずに逆に得をするのか、の分かれ目になることを知っていましたか。
もし、あなたが既に熱心に車の買い替えで損をしない方法を調べ尽くしていたら、「それ、知ってるよ。」と思われるかもしれませんが、この冒頭文を読んでぴんと来なかった場合は絶対に最後まで読み進めてください。
ポイントは今の愛車をどう手放すかです。ディーラーに普通に下取りに持っていく方が大半ですが、これは損する典型的なパターンです。
ディーラーは商売として、車を売買しているので、可能な限り安くあなたの愛車を下取ろうとしてきます。
1)高めの金額を提示→2)「仕方ないです!ここまで下取り金額アップします!」
ディーラーに行くとこのやりとりが発生しますが、ディーラー側の頭の中は「1で下取りできたらラッキー。2が目標下取り金額。」です。
なので、実際はもっと高く下取りできるのに、何も準備しないでディーラーに行くと損をします。
ワンステップ踏んでからディーラーに行くと騙されないで済む。しかも、無料。
ディーラーに向かう前に「ナビクル」であなたの車を一括査定に出す。これだけで、騙されないで済みます。
「ナビクル」とは、最大10社の買取業者に一括であなたの愛車を査定してもらえるサービスです。時間は1分程度で、しかも、無料で使えます。
1分の入力後には、一括で査定依頼が完了するだけではなく、あなたの愛車の概算価格も表示されるので、すぐに自分の車の大体の価値がわかります。
・複数買取業者からの査定金額の中で一番高い査定金額
・入力後すぐに表示される概算価格
の2つを持って、ディーラーに向かい、「ここの買取業者はA万円でこの車を買い取ってくれるらしいです。」と伝えれば、ディーラーはA万円以上であなたの愛車を下取らないといけなくなります。
もし、それでも、下取り金額が上がらないようでしたら、買取業者に車を売ってしまえばよいと思います。
「ナビクル」で1分の手間をかけるかけないで、丸腰でディーラーに向かうと、10万円以上損してしまう可能性もあります。
逆に1分の手間をかけるだけで、それが防げるなら、最高ですよね。時給換算してみると、とんでもない金額です。
損をして後から後悔したくない方は、1分だけ時間を使って、あなたの車の情報を入力してみてください。