コンパクトでハイブリッドなフィットは経済性に優れた車ですが、維持費に関してはどうなのでしょう。
維持費の安い車といえば、誰もが軽自動車を思い浮かべますよね。
今回はフィットと軽自動車の維持費を比較してみました。
フィットの年間維持費はどのくらいになる?
引用元:フィット公式ページ
フィットはホンダが販売しているコンパクトカーです。
フィットには燃費性能の高いハイブリッドモデルと、ハイブリッドシステムは搭載してない分、車両価格の安いガソリンモデルの2種類があります。それぞれにいくつかのグレードが設定されていて、どれを選択するかによって、車両価格は増減します。
ボディがコンパクトで取り回しがよく、燃費性能が高くて経済的。
家族が増えれば窮屈な思いをするかもしれませんが、基本的にはファミリーカーとしても申し分ない実用性を備えています。生活の負担にならないから、とフィットを選択する人も多いと思いますが、ちょっと待ってください。
本当にフィットは生活の負担にならないのでしょうか。
たしかにフィットはコンパクトカーで、大きな車と比べると車両価格や維持費は安いです。
でも日本には、フィットよりコンパクトな車がありますよね?
そう、軽自動車です。4人までしか乗れないとはいえ、小さなボディに大きな空間、維持費も安いという魅力があります。
いくらフィットの維持費が安いとはいえ、軽自動車には敵わないかもしれません。では、具体的にフィットと軽自動車の維持費はどれくらい違うのでしょうか。今回はそれを検証してみたいと思います。
今回の検証に使用するフィットのグレードはハイブリッド・F。比較対象の軽自動車にはNボックスを選択します。グレードはG・L ホンダセンシングです。
引用元:Nボックス公式ページ
・自動車税
まずは自動車税を検証。フィットの排気量は1.5Lなので、自動車税は34,500円です。
自動車税の中では安い方ですが、それでも約35,000円という税金を毎年払うのは簡単なことではないですよね。それではNボックスはどうなのかというと、Nボックスに適用されるのは軽自動車税です。支払わなければいけない税金は10,800円となっています。
早くも大きく維持費に差が出始めましたね。Nボックスの自動車税はフィットの自動車税より2万円以上も安いです。
自動車税は毎年支払わなければならないものなので、これは大きな検討材料になるかと思います。
フィットにもNボックスにも、エコカー減税は適用されるので、これは大きなアドバンテージにはなりません。
・自動車重量税
自動車重量税は、新規登録時や車検を受ける際に納めなければいけない税金。車の重量によって、納める税額が変動します。
フィットの車両重量は1.5t以下なので、新規登録時には36,900円、車検時には24,600円の自動車重量税を納める必要があるのです。つまり、年間12,300円ということですね。
ですが、フィットにはエコカー減税が適用されるので、なんと新規登録時と初回車検時の自動車重量税が免税となります。
購入してから5年分の自動車重量税、税額にすると61,500円を納めなくてもよくなるので、これは非常に助かりますね。
Nボックスにもエコカー減税は適用されます。しかし、適用されるのは50%の自動車重量税減税なので、残りの50%は納める必要があります。Nボックスが納めなければいけない自動車重量税は、新規登録時が3,700円、初回車検時が2,500円です。
自動車重量税に関しては、フィットに軍配が上がりました。
元々、軽自動車の自動車重量税は、普通乗用車と比べて高い税額ではないですが、さすがに免税には敵いません。
それにフィットの方が、本来ならば納める必要がある自動車重量税の税額が大きいので、その分お得感はありますよね。
・自賠責保険
自賠責保険は任意保険とは違って、入ることが義務になっている保険のこと。
自賠責保険は普通乗用車と軽自動車でそれほど金額の違いはなく、新規登録時と車検時に保険代が発生します。フィットの自賠責保険の年間金額(12ヶ月)は15,520円。それに対し、Nボックスの自賠責保険の年間金額は15,130円となっています。
たった390円の差。自賠責保険に関しては、フィットとNボックスに大きな違いはないことがわかりました。
・車検費用
車検費用の内訳は、自動車重量税と自賠責保険が2年分、印紙代が1,100円です。
これを法定費用といい、必ず支払う必要があります。どこで車検を受けてもこの金額は変動しません。
フィットの場合は、法定費用56,740円が必ず発生します。
多くの人はユーザー車検ではなく、ディーラーや整備工場に車検をお願いすると思うので、その場合は代行手数料が発生します。この手数料はディーラーや整備工場によって異なるので、事前に確認を行ってください。この代行手数料まで考慮すると、車検費用は少なく見積もっても10万円弱はかかると思います。
初回以降2年に1度とはいえ、これだけの大きな金額は家計を圧迫しますね。
でもフィットなら安心。エコカー減税の適用で自動車重量税が免税となっているので、車検費用は大幅に安くなるのです。Nボックスの場合は、法定費用が37,960円となります。
法定費用だけで2万円弱の差がありますが、エコカー減税を適用すると、その差はほとんどなくなります。
むしろ、フィットよりNボックスの方が高くなりますね。
・ガソリン代
次にガソリン代を計算します。
ガソリンの価格は130円/L、1年間の走行距離は10,000kmとしましょう。フィットのカタログ燃費は34.0km/Lですから、実燃費をその70%である23.8km/Lとします。
すると、フィットの年間ガソリン代は56,522円となりました。
Nボックスのカタログ燃費は27.0km/L。フィットの同様の条件に設定すると、実燃費は18.9km/Lです。Nボックスの年間ガソリン代は72,222円となりました。フィットはハイブリッドシステムを搭載しているので、燃費性能が高いですね。
Nボックスは軽自動車とはいえ、車両重量は重くハイブリッドシステムを搭載していないため、このような結果となりました。
1年間で約20,000円の差は、小さなようで意外と大きいですよ。
・タイヤ代
まずはフィットのタイヤサイズを紹介します。
フィットのタイヤサイズはグレードによって変わるのですが、ハイブリッド・Lの場合は前後共に185/60R15 84Hです。このタイヤサイズの国産タイヤをインターネットで検索してみると、最安価格は5,511円でした。4本で22,044円となります。
次にNボックスのタイヤサイズは、155/65R14 75Sです。
このタイヤサイズの国産タイヤをインターネットで検索してみると、最安価格は2,400円でした。4本で9,600円ということになります。やはりタイヤに関しては、軽自動車であるNボックスの方がお財布に優しいですね。
4本合計で10,000円を切る価格であれば、急なタイヤ変更でも家計を圧迫することはないでしょう。そもそも、タイヤ4本全てを急に交換することはないと思いますけどね。
タイヤは走行距離や経年劣化によって寿命が異なるので、具体的なタイヤ交換のタイミングはディーラーや車用品店などに確認してみてください。
また、上記のタイヤ価格に技術料は含まれていません。あくまでタイヤの価格のみなので、タイヤ交換作業を依頼する場合は、技術料が別途発生します。
・合計
フィット | Nボックス | |
自動車税 | 34,500円 | 10,800円 |
車検費用 | 28,370円(56,740円) | 18,980円(37,960円) |
ガソリン代 | 56,522円 | 72,222円 |
タイヤ代 | 22,044円 | 9,600円 |
合計 | 141,436円 | 111,602円 |
※自動車重量税と自賠責保険は車検費用に含まれています。
()内は2年間の車検費用
これまでに計算してきた維持費の項目を、表にしてまとめてみました。
このように、フィットとNボックスには年間約30,000円ほど、維持費の差があることがわかりました。
まとめ
これを見て、フィットの維持費が高いと考えるか、安いと考えるかは人それぞれでしょうが、私はそれほど変わらないな、と感じました。
さらにフィットはエコカー減税の適用額がNボックスと比べて大きいので、新車で購入した場合、少なくともエコカー減税の適用が続く5年間は、フィットの方が維持費が安いことが判明しました。これはちょっと驚きです。
ひとつひとつの項目ごとをチェックしてみると、一見、Nボックスの方が断然お得のようにも感じますが、賢く車を購入すれば、フィットを軽自動車以下の維持費まで下げることができます。
これは意外と知られていない事実です。
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